厚生労働省医政局医薬産業振興・医療情報企画課は、一部の経口抗菌薬で供給が停止していることに対し、医療機関や薬局に過度な発注を控えるよう協力を依頼
あのね、過剰発注なんてしないしできない。寝言は寝てから言えと。
さてここで問題のセフジニルの米国価格と厚労省が定めている薬価の比較をしてみます。
なお米国ではセフジニルカプセル300mgで販売されているので、日本の50mgカプセルと100mgカプセルでの薬価差から日本での300mgカプセルがあればの推定価格で考えます。
日本で最も高い薬価のセフジニルで
セフジニルカプセル50mg「日医工」で52円
セフジニルカプセル100mg「日医工」で59.7円
50mg52円→100mg59.7円→50mgあたり7.7円ずつ上昇させたとして
推定ですが300mgカプセルがあったとして薬価は90.5円というところでしょうか。
で、米国薬店の大手ウォルマートやコストコで20cpあたり約20ドル。
今1ドル155円ですので3100円。20で割って1カプセル155円。
患者さんが手に入れる末端価格で、1カプセルあたり65円の差があるわけですね。
これ一番薬価の高いところで計算してこれだけの差です。安いジェネリックになると薬価は
50mg36.2円→100mg44.6円。300mgの推定薬価は78.2円という薬価で売らなければいけません。
誰が日本にセフジニル売るんです?製薬メーカーはどうやって買えると思います?
異常な薬価になっていると厚労省に声を上げるべきです。
世界中インフレで食品も燃料も飼料も全てが値上がりしているんです。
値下げしているのは日本の医療点数ぐらいのものです。頭が悪い。
ちなみにこれ咳止めでやるともっとえぐい事になります。
有名なやつ。メジコンで見てみましょうか。
メジコン錠15mg 5.7円
米国90カプセルで12.13ドル(約1880円)なので15mg1カプセルあたり約21円。
ね?日本になんか売りにきませんよ。
ジェネリックのデキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「ツルハラ」「NP」あたりの薬価を8.6に引き上げているようですけどもうね末端価格のケタが違うんです。
アメリカは21円。日本は高くても8.6円で売れと厚労省が決めているんですね。
いまのところは咳止めとか去痰剤とか抗生剤あたりで手に入らなくなって大騒ぎになりつつありますが、止まりませんよ?薬価下げ続けてるんですから。
命に関わる医薬品が手に入らなくなってから薬価考え直しても手遅れです。
厚労省に馬鹿垂れと言える医師会・薬剤師会に成長してもらいたいですね。
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