top of page

【リアル話2】日本の在宅介護

  • 執筆者の写真: キジトラネコ
    キジトラネコ
  • 2020年8月9日
  • 読了時間: 2分

リアル話をご所望の方が多いようです。

引き出しは多い方だと思いますのでちょいちょい引っ張り出していきます。


薬局勤務でのお話。

バイト勤務のMさん(50歳過ぎのおばちゃん薬剤師)のお話。

Mさんの父親Aさんは数年前から記憶があやしくなり、認知症の診断をうけました。

だんだん日常生活もまともに送れなくなり2度ほど迷子で警察のお世話に。


Mさんの兄であるBさん家族が父親の面倒を見ることに。

体は元気で頭だけ認知症パターンだったと。

Bさん家族のところにMさんが行った時には、家じゅうの色々な所におふだが貼ってあったそうです。


『冷蔵庫の中身は寒くないので外に出さない』(どうやらAさんが食材が寒いだろうと冷凍庫の魚や冷蔵庫の卵を外に出していた)

『トイレの水は外に出さない』(Aさんトイレに水がたまっていると思ったのかかきだした?)

『カレンダーはめくらない』(日付の感覚ももう無いのでしょう)

『掃除機は開けない』(以下略)

『外出する時は家族に言ってから』(深夜徘徊迷子による)



なかなか壮絶です。


しかしこの日々も終わりが来て。Aさんが肺炎にて亡くなりました。(Bさんの葬儀の時の話では色々なものを口にして誤嚥していたのでいずれはというそうなるかもという気持ちだったそうです。)


葬儀の時にMさん、Bさん、他の兄弟が集まったときに、Bさんは言ったそうです。


「お前らは認知症になってからの親父をほとんど見ていない。見ていないから葬儀で泣けたんだ。ずっと世話をしてきた自分は泣けなかった。正直ホッとした。自分が先に倒れて逝くことになるかもしれないと。」


「自分も大きくて立派だった親父だけを覚えていたかった」

ここでようやくBさんが涙したそうです。



日本の在宅介護ってどうしてこう救いようのない悲しい結末ばかりしか聞こえてこないのですかね?本当に国の方針は合っているんですか?


ree

 
 
 

最新記事

すべて表示
ありがたいお言葉

FXやっている連中のなかで、時々いるんですけどね。 ・課金制の師匠がいるアホ ・有料ノート買って勝てると思ってる間抜け ・お金が儲かるというその辺の本に書いている程度の内容のお話しかできない講師だらけのセミナーにお金払ってるポンコツ...

 
 
 
子孫に対する責任を感じている上級国民ってもう絶滅したの?

なんてお題をつけたところで、 まあ利権を守り切って自分と身内の裕福な暮らしを守ることしか頭にないか。 明日地球が滅びるとも 君は今日リンゴの木を植える ルーマニア生まれの詩人コンスタンチン・ビルジル・ゲオルギウが小説「第二のチャンス(1952年)」 の巻末...

 
 
 

コメント


記事: Blog2_Post

©2020 by キジトラネコ。  Wix.com で作成されました。

bottom of page